林政の新たな動向 3
ところが、期待されている1000万haの人工林資源は、除伐や間伐が行われないために"もやし"のような森林になっています。
これは雪害などの森林被害に加えて、山崩れなど災害を引きおこす要因になっているのです。
高度成長初期の森林の乱増伐や乱開発とは異なった森林の荒廃が進行しているのです。
たとえば、「山は生き物なんだよ、家畜と同じで毎日みてないといけない。
先日の東北の山火事でも、山林の管理が手抜きだったからあんなに延焼したんだ。
手入れが悪くて、山がもう半分枯れていたんだ。
これからは切りづぎた荒廃よりも、伐らずにというか手入れをしない荒廃のほうが問題なんだ」
このような指摘は、1950年代の"山に木がない"森林の荒廃や、60年代の乱伐や乱開発による森林荒廃とは異なった今日的な森林荒廃の特徴をついています。