林政の新たな動向 7
選定された地域では、「林業振興地域育成対策事業」を実施し、計画の策定に援助するとともに、「団地共同施業」の作成や「総合施業団地」化を促進するものです。
この施策の特徴は、「林振」地域に指定された地域に対して、林道建設補助を主体とする、「林業地域総合整備事業」を優先するとともに「森林総合整備事業」や「間伐促進総合対策」などの諸助成をも集中しようとしたところにあります。
こうして「地域林業」政策は、これまでの総花的個別的な助成から選別的、集中的な助成方式への移行をともなって確立されたのです。
さらに、80年度から発足した「新林業構造改善事業」は、「今後見込まれる国産材の本格的供給時代の到来に備え、地域林業の組織化を通じて林業生産活動の活発化を図ることにより生産から流通・加工に至る総合的な国産材の供給体制づくる」というまさに「地域林業」形成をストレートにその目的にしています。
この事業は、
1.山村林業構造改善事業(市町村単位、事業費1地域6億円、900地域)
2.地区林業構造改善事業(旧市町村単位、2億円、300地区)
3.広域林業構造改善事業(3億円、80地域)
この3つに区分されています。
この特徴は、
1.流通・加工対策、環境整備及び就業促進対策など事業範囲が拡大されたこと
2.市町村の範囲では完結しない流通・加工までを包摂しうる広域林構を新設したこと
そして決定的に重要なことは、
3.事業主体を市町村、森林組合、林業者等の組織する団体のほか農・漁業の協同組合を含む組織体とされ、いちじるしく拡大したことです。