仕事と健康 5
「工場のような職場で、各パートごとにベルトコソベアにのって入ってくる伝票に合わせて作業をしています。
伝票の文字を記号化してVDTに打ち込むという単純な仕事ですから、だれでも一週間もやれば覚えてしまいます。
そして与えられた仕事をせっせとこなしています。
不思議なもので、伝票の流れがゆるやかになると、手持ちぶさたで暇におもえてくるんです。
一方繁忙日には、何とかはかどらせようと無理します。
モノ日(税金支払、月末などの繁忙日。
五日ごとに忙しい)には、電信振込の受信機に次からつぎへと入ってくる音、さん孔タイプ、コンピュータ端末機の音i、ものすごい騒音です」(Hさん)
「為替は、全国の銀行との間で通信網ができています(全銀データ通信)。
便利にはなりましたが、ちょっとミス入力をすると、そのあとの事務処理がたいへんなんです。
だから、絶対にミスをするなときつくいわれています。
目や腕の疲れはもちろんですが、精神的な圧迫感がとてもつよいのです」(Iさん)「一日じゅう機械相手の仕事ですから、話をすることがないんです。
それでとてもストレスがたまってきます。
私は入金案内をやっているんですが、受話器を肩で支えて耳におしつけたまま、手で伝票をめくり、別の手で印鑑を押して、相手が出ると話をしながら目はもう次の伝票を読んでいる、という作業のくりかえしです。
これがつづくと、家に帰っても、耳の奥で、通話音が耳鳴りのようにシーシーと鳴りつづけています」(Jさん)
これは、ちょっとあぶないですよね…。