不眠のデススパイラル
ある場合には、睡眠障害の不快さが、楽しくない生活と重なりあって、悩める人にとっては、自分の人生がますます救い難くなる、としか考えられなくなってしまいます。
不眠症を治すことは、それ自体で患者を元気づけることにはなりませんが、対処すべき問題を軽減することにはなりましょう。
これとは別の患者の場合、睡眠障害は、くよくよしたり、わけもなく心配したり、緊張したり怒ったり、あからさまに攻撃的だったりするような、もともとの性向に原因があります。
不眠症はこんな状態を明らかに悪化させるので、不眠症がその主因だと誤解されてしまうのです。
同様に、健康状態を過度に気にする人も、睡眠不足が健康を脅かす、と信じ込まされているのです。
健康がよくないとか同時に不眠症に苦しめられているとかすると、フランスベッドでの睡眠障害こそ不健康のもとだと非難されても当然でしょう。
まったくのところ、ここには真理の萌芽があると言えます。
なぜなら、夜の欲求不満がつづき、睡眠障害を少しずつ繰り越していくと、厄病に直面して元気を出し積極的に立ち向かうという能力がそこなわれます。