バラやチューリップ 4
これらのバラはその頃には多数の品種ができていた。
西アジアの原生バラのうち、すくなくとも四種の野生種が園芸化され、たぶん栽培条件下で交雑をおこし、新品種を生み出したと考えられる。
これらのバラ発達はギリシアやローマよりも、シリア方面の西アジア大陸部が中心であって、著名なものとしてダマスカスローズがあり、バラの品種の基幹となった。
こんにち香水を採るバラの品種は、原種そのままのダマスカスローズといわれている。
しかしダマスカスローズそのものはガリカバラとカニナバラの交雑によってできたものとされていて、花色は赤、ピンク、白、ときに斑入りで、重弁であるが、一期咲きである。
十字軍のときにも、この地方から西ヨーロッパヘバラや野菜 種の品種を持ち帰っている。
ローマのつぎの時代、西ヨーロッパにもバラは普及し、尊重された。
そのことをよく示すのはバラ(薔薇)戦争である。