近代スポーツの文化的背景 2
その幾つかは、たしかに、同時代のフランドルの画家ピーテル・ブリューゲルが、油彩画『子供の遊戯』(1560年、ウィーン美術史美術館)に描いた91通りの児戯の中に見てとることができます。
・・・これらのリストの中に、しかし今日的な意味でのスポーツは見当たりません。
いうまでもなくそれは、スポーツが身体運動として明確に意識されていなかったこと、スポーツが遊びや娯楽・余興と渾然一体となっていたこと・・・
つまりスポーツが遊びの中で行なわれていたことを物語ります。
事実、ラテン語で「冗談、遊び、しゃれ、娯楽」を指す言葉に由来するフランス語の名詞は、すでに11世紀末に編まれたフランス最古の武勲史『ローランの歌』に初出しながら・・・
少なくともルネサンス期までは、ラテン語の原義に「勝負・闘い」、あるいは「ゲーム、賭け事、手札」といった以上の意味が付け加えられることがなかったのです。
また、当時はその言葉すらなかったのです。